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支部長のつぶやき第012話『スパーリングはバームクーヘン』[2026.06.29]

支部長のつぶやき 第012話『スパーリングはバームクーヘン』

スパーリングを重ねていくと、こんな声をよく耳にします。

「ガードやディフェンス、エスケープなど、下の展開が全然できないことに気づきました。」

もちろん、その逆や、スタンディングに課題を感じる人もいるでしょう。

それでいいんです。

まずは、トップでもボトムでも、自分がやりやすいと感じるエリアから取り組んでみてください。

例えば、「トップの方がやりやすい」と感じる人の場合です。

トップを取って、パスガードやサブミッションを積極的に狙う。

スパーリングを重ねる。

パスガード力やサブミッション力が上達する。

ある日ふと気づく。

「あれ? スイープされてボトムになると何もできないぞ。」

よし、今度はボトムを練習しよう。

スパーリングを重ねる。

ガード力、ディフェンス力、エスケープ力が上達する。

すると今度は……

「あれ? スイープはできるようになったけど、最近ボトムばかり練習していたから、トップが少し弱くなっているな。」

またトップを意識してスパーリングする。

スパーリングを重ねる。

以前よりもさらに、パスガード力やサブミッション力が上達する。

このように、課題を見つけては練習し、また新たな課題を見つける。

その繰り返しによって、トップ、ボトム、スタンディング、それぞれの技術に少しずつ厚みが増していきます。

まるで、バームクーヘンを作るように。

バームクーヘンは、一層ずつ生地を焼き重ねることで厚みが増していきます。

柔術も同じです。

練習を重ねる。

少し上達する。

また新しい課題が見つかる。

その課題に取り組む。

また少し上達する。

この繰り返しによって、一層、また一層と、自分の柔術が積み重なっていきます。

そして何層にも積み重なった頃には、きっと中身の詰まった「美味しそうなバームクーヘン」のような柔術家になっているはずです。